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フジファブリック「フジフジ富士Q」

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7/17に富士急ハイランドコニファーフォレストで行われたフジファブリックpresents「フジフジ富士Q」の模様を、8/29放送のM-ONで見た。

 

一応説明しておくと、富士急ハイランドコニファーフォレストはフジファブリックの志村が15歳の時に音楽を目指すきっかけを作った、奥田民生のライブが行われた場所で、志村にとって長年の目標だったライブがついに実現するはずだった。

ところが、ライブの開催を待たずして、2009年12月24日に志村が急逝。

バンドはニューアルバムの制作中だったが、アルバム制作はおろか、ライブの開催やバンドの存続そのものが危ぶまれた。しかし、志村の意志を貫くというバンドメンバーの強い意志でバンドの継続が決まり、フジファブリックとゆかりのあるアーティストを迎えて演奏するというかたちで、ライブの開催が実現された。

 

当日のセットリストはこちらを参照。

 

まず最初に奥田民生が出てきてジーンときた。歌ったのは「桜の季節」。

まるで民生の曲じゃないかと思うくらいはまってた。

志村の作る曲は、節回しやアレンジ、歌い方など、かなりいろんなところに奥田民生の影響が見える。

それだけに、奥田民生が歌うとあまりにそのままで、込み上げてくるものがあった。

 

他にも豪華なアーティストが顔を揃えた。

どのアーティストからもフジファブリックへの愛が伝わってきて、とても充実した内容だった。

個人的には、中でも、メレンゲのクボケンジ、TRICERATOPSの和田唱のプレイに感銘を受けた。

 

クボケンジが歌ったのは「バウムクーヘン」と「赤黄色の金木犀」。

クボケンジと志村は、互いに「バンドメンバー以外の唯一の親友」と認めている仲で、同じマンションに住んでいた。

そのためか、この日のゲストアーティストの中では、最も志村の世界観を深く理解し忠実に表現しているように聴こえた。

ボーカル自体は未熟さを感じるが、それよりも、志村の世界に引きずり込まれるような不思議な魅力が勝っていた。

フジファブリックのバンドメンバーは既に3人で活動を続けていくことを表明しているが、もし機会があれば、クボケンジをボーカルに迎えてもいいのではないかと思ったほどだ。

 

TRICERATOPSの和田唱は「Strawberry Shortcakes」と「陽炎」を歌った。

彼は、本当にフジファブリックが好きなんだと伝わってきた。

とくに「陽炎」はやばい。彼は歌い始める前に「僕の大好きな曲」と言ったが、僕もこの曲が一番好きだ。

「陽炎」は、志村の持つ少年のような純粋さ、もろさが、切ない歌詞と美しいメロディーにのった名曲だと思う。

和田唱の歌う「陽炎」は、その世界観を、志村とは対照的な、明るく前向きなボーカルでかつ忠実に再現していた。ちょっと涙が出そうになった。

この人は本当にいいボーカルだな、と思った。

 

ゲストアーティストの出演が終了すると、アンコールで、ニューアルバム「MUSIC」に収録されている「会いに」を歌った。

ボーカルはギターの山内総一郎。

 

そして最後にもう一度、奥田民生が出てきて、「茜色の夕日」を歌った。

 

僕は、普段ライブにはほとんど行かないし、夏フェスのようなイベントにも行ったことがないが、今回のこのライブは、本当にいい内容だった。

 

僕がフジファブリックを本格的に聴き始めたのは志村が死んでからだが、ここ最近は毎日フジファブリックの曲ばかり聴いていたので、フジフジ富士Qは、僕の中で特別なものに感じられた。実際に足を運ばなかったのが悔やまれる。

このライブでは、フジファブリックの良さを再認識すると同時に、それぞれのゲストアーティストの素晴らしさにもあらためて気付かされた。

志村の死がなければこのようなかたちにはならなかったわけだが、フジフジ富士Qは、日本のロック史に残る、名ライブではなかったかと思う。

 

ところで、M-ONに一言愚痴を言いたい。

4時間のライブを3時間の枠で放送しなければならない事情はわかるが、なぜ重要な曲ばかり省くのか。

斉藤和義の「笑ってサヨナラ」、藤井フミヤの「若者のすべて」、真心ブラザーズの「線香花火」、くるりの「銀河」。どれもメチャクチャ聴きたくなるのばかりっ!

もう少しやりようがなかったのか、甚だ疑問。

ライブの模様が完全版でDVD化されることを期待するしかないか(これが狙いか...)。

 

各アクトの内容についてはこちらのブログで詳しく紹介されている。

>> フジフジ富士Q!

 

ゲストアーティストとフジファブリックの関係については以下のサイトを参照。

>> フジファブリック 「フジフジ富士Q」詳細決定

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