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カンブリア宮殿「孫正義 エピソードⅢ」

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8/30に放送されたカンブリア宮殿「孫正義 エピソードⅢ」を見て、
彼の言葉に感動した。

彼には確固たるビジョンがあり、ゆるぎない原動力があり、
それが画面を通じて伝わってきた。

中でも、心に残ったものをいくつかまとめてみます。

「リーダーになる者は、2番になってよかった、と言ってはならない
必ず一番を目指さなければならない
また、リーダーは、5分5分の勝負をしてはならない
7割以上の勝率がなければ勝負に出てはならない
3割以上の負ける可能性を感じたら、すぐに捨てる勇気が必要だ」

「アリババのジャック・マーはすごい人物だ
彼は、学生のとき、すでに20万人の部下がいた
学生運動の大将だ
しかし彼は、いいとこの出ではないし、共産党員でもない
普通の男だ
その普通の男が、すでに20万人を従えていた
彼は、そういうリーダシップのある男だった」

「僕が、他の人ともっとも違うこと
それは、ITを使って、世の中の一人でも多くの人に喜んでもらいたいと
本気で思っていること
本当の本当に、心底から考えていること
そこだ
だから、苦しい時があっても、もう半分落ちかかっていても、
そこから這い上がってこれる」

「雑誌に載っていた、intelのi8080の基盤の拡大写真
その写真に感動し、その場で、写真を見ながら10分間泣いた
その後、写真をクリアファイルに挟み、
寝るときは枕の下に抱き、
学校に行く時はリュックに入れ、
授業中に写真を見ては、ニターっと笑った
この指先に乗る小さなチップが、人間以上の能力を発揮する
人類は、大変なものを作ってしまった
いつか必ず、この時代がくる
僕のすべての原点は、ここにある」

「慢性肝炎になり、もってあと5年だと医師に告げられた
自分は、あと5年で死ぬということか
本当にショックだった
そこで考えた
自分は何のために仕事をしているのか
それは、すべて自己満足のためだった
しかし、究極の自己満足とは何だろう
それは、人を喜ばせることではないか
誰かが、本当に喜んでくれて、ありがとうと言ってくれたとき
それが、最高の自己満足ではないのか」

「当時、コンピューター雑誌で世界一だったジフ・デービスを買収した
買収した直後、その社長に、今最も可能性のあるインターネット企業を
1社あげるとしたらどこか、という宿題を出した
彼はこう言った
この世界はまだ始まったばかりで、正直わからない
しかし、強いてあげるとすれば、それはYahooだ
当時Yahooは、社員5名で2000万円の借金を抱える小さな企業だったが、
これが、日本のインターネットに革命をもたらすきっかけとなった」

「偶然のラッキーは続かない
大事なことは、ラッキーの確立を高めること
その構えを作ることが重要だ」

「ファーストリテイリングの柳井さんを社外取締役に迎えた
いつも飛び跳ねてしまう僕を抑えるのが彼の役割だ
vodafoneの買収のとき、彼はこう言った
失敗することのリスクより、買収できなかったときのリスクを考えるべきだ
もし買収できなかったとしたら、そのリスクはあまりにも大きい
50億や100億の話しではかならずいさめる柳井さんが
2兆の話しでは背中を押してきた
やはり彼はすごい
その嗅覚が違う」

「僕は、教育は大事だと思っている
日本の教育は、7割が暗記で、3割が思考だ
アメリカは逆だ
アメリカの教育は、とにかく考えさせる
アメリカは試験も違う
辞書も、参考書も、教科書も、全部持ち込んでいい
なぜなら、考えなければ解けない問題だからだ
暗記とは、すなわちマネだ
先頭を追いかけているうちはそれでもいい
しかし、考え、生み出す力がなければ、先頭は守れない
アメリカの教育は徹底して考えさせる
だから、創造性が活性化される」

「自分の夢を持つこと
その人の人生は、おおむね、その夢の大きさで決まる
その夢は、最終的に80%達成されるかもしれないし、50%かもしれない
しかし、夢が大きくなければ、その可能性は拡がらない
世の中では、現実があるから、今の生活があるから、と
夢に向かうのを躊躇する人がいる
今はしかたがない、と言ってしまう人がいる
しかし、そんな人に限って、その現実から抜け出せなくなり、
人生はあっという間に終わってしまう
夢を持つこと
それは、金額的な大きさじゃない
世界一美味しいパンケーキやになりたい
これもでっかい夢だ
世界一上手なピアニストになりたい
これもでっかい夢だ
自分にしか弾けない曲を作りたい
これもでっかい夢だ
僕は小さい頃、画家になりたかった
貧乏画家になりたかった
尊敬するのは、ゴッホのような画家だ
画家は、お金のために絵を描くのではない
生活のために描くのでもない
展覧会に出すためでもない
描きたいものを描くのが画家だ
僕は、そういうゴッホのような画家を尊敬している
みなさんにも、できるだけ大きな夢を持ってほしい」

村上龍さんの言うように、この20年間、経済成長のストップしている日本は、
この先20年、30年も引き続き停滞し、ゆっくりと下降していくに違いない。

そういう時代を打破するカギは、孫さんの言う「ビジョン」にあるのではないかと思った。

「思考」する力。
日本の教育を変える方法はないだろうか。

>> ソフトバンク孫正義社長による「新30年ビジョン」発表会 書き起こし
>> USTREAM ソフトバンク 新30年ビジョン発表会
>> 「孫の二乗の兵法」=孫子の言葉と、孫正義独自の言葉を重ねた25文字の文字盤で表される経営指針メモ

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