東京ガスの長編CMがすごく良くて、
母親に勧めるため説明してたら、
内容を思い出して言葉が詰まってしまって、
自分でもびっくりした。
家族の絆・お弁当メール篇
最近流れ始めたのがこれ。
>> 「家族の絆・お弁当メール篇」
(出演:水島かおり)
中学生の息子がいる母親が、
「お弁当は、一方的なメールみたいなもの」
と、毎日お弁当を作る。
でも、「息子からの返信はなくても続けられた」
それは「お弁当はいつだって、空っぽになって返ってきたから」
そしてあっという間に3年が過ぎ、最後のお弁当の空箱に、
「ありがとう、って ずっと言えなくて ごめんなさい。」
と、息子のメモが入っていた。
このCMは、土曜の朝に放送している「食彩の王国」の間で流れる。
番組のナレーションを薬師丸ひろ子さんが務めているので、
その流れもあってか、引き込まれてしまう。
水島かおりさんの、力の抜けた演技も良い。
つい、中学時代の自分を思い返してしまった。
家族の絆・お父さんのチャーハン篇
ちょっと前まで流れていたのがこれ。
>> 「家族の絆・お父さんのチャーハン篇」
(出演:初音映莉子 きたろう)
「お父さんのチャーハンが食べたい」
結婚式の3日前、娘が、父親の前でそう言って涙を浮かべている。
お父さんのチャーハンは、母がいないときに出てくるやつで、
ぼそぼそしていて、隠し味のソースも隠れていない。
「うまいか?」と聞いてくるが、私は答えない。
慣れない料理、慣れない2人きり。
高校生になって外食も増え、チャーハンを食べることもなくなったが、
結婚式の3日前、突然食べたくなった。
「うまいか?」・・・「うまい」
・・・あと、ありがとう。
初音映莉子の言葉数の少ない娘の姿と、
きたろうの不器用でやさしい父親の姿が何とも言えない。
家族の絆・山菜の味篇
昔流れてたのがこれ。
>> 「家族の絆・山菜の味篇」(出演:北浦愛) ※オリジナルは配信終了
「なにこれ、おいしい」
おばあちゃんはその言葉を覚えていてくれて、
毎年山菜の煮物を作って待っててくれていた。
次第に忙しくなって、会うのが何年かぶりになって、
それでもおばあちゃんはいつも待っていてくれて、
「おばあちゃんね、最近ね、いろんなこと忘れちゃうのよ」
と言われても、実感がわかなくて。
「おばあちゃん」「こんにちは」
名前を呼んでくれなくて、はじめてショックを受けた。
・・・「こんにちは」
でも、おばあちゃんは、
「これ、食べますか?」って、あの煮物をすすめてくれた。
「大丈夫、おばあちゃん。私が忘れない。」
北浦愛のあどけないナレーションが心を打つ。
こういうのに涙してしまうのは、
歳をとったってことなんですかね。